入院のための手続きには
体調を崩したものならこんなに色々書けないと
思うほどにあれこれ書かねばなら無い書類がある。
保証金も保証人もその日のうちに用意しなければ
ならない。
それから万が一の事があっても全て事は荒立てず
致し方が無かった事と認めます。

などという所にサインも入れねばならない。

まあそれは良いとして(ほんとによいのか?)
問診表の一部に信仰する宗教を書かねばならない。

神社仏閣では手を合わせ、三角屋根の白い十字架を
見上げれば神様とお話をしてしまいたくなる私。
野原や森ではつい、背中に羽根さえ生えてしまうほどなのに
宗教を信仰しているかとなると
本当の信者に怒られてしまうような事ばかりだ。

信仰って何だろうとは思うのだけれど
無信者などと自分を規定づけるほどに自分は強くは無く
今までどんなに沢山のものたちに祈って生きて来ただろう自分を
振り返る。
それでも世間的には、多分自分は信仰を持たない者なのだ。
結局、そんなところに結論が行き着く。

半世紀以上を生きてこれが
私の今の立脚点なのだという事に
少し笑ってしまう。
さあこれから心の荒野に神様探しにでも出掛けようか?

病院生活2