開門を待って
一番乗りだった私達は
朝霧の中
やっと初めてしみじみと
古の中国を
心の底から味わったのでした。

3000年以上前
周がこの地に都を起こし
以来、200年以上の長きに亘り
この地に君臨しました。
外敵の攻勢により
BC770年洛陽に遷都後、
世は春秋、戦国時代に
突入。
BC221秦が中国を統一。
秦の始皇帝となりました。
しかし、わずか15年で秦王朝は
滅亡し、時代は
漢・後漢時代へと
移行していきます。
 この間日本は
縄文、弥生時代でした。

かって、長安と呼ばれた
西安は東西南北
城壁に囲まれた街でした。
隋や唐時代
日本からも多くの使者が
使わされ、仏教や文化を
学び取り、帰国しようと
夢見た所でもあります。

また、西の城門は
大陸に向かって外敵から
国を守り、且つ、
シクロードの長い旅の
スター
地点でもあったのです。

城門の上から西安を望む


西安・西の城門

渭城朝雨浥軽塵

客舎青々柳色新

勧君更盡一杯酒

西出陽関無故人

ごみ箱です

中国旅行記ー6

ここで、高校時代に学んだ
漢詩を思い起こし
ぶつぶつと何やら呟くJ氏。
 曰く。

渭城(いじょう)の朝雨 軽塵を浥(うるお)し

客舎青青 柳色 新たなり

君に勧む更に尽くせ一杯の酒

西の方陽関を出れば 故人無からん