シルクロードと絨毯屋さん

どこまでも真直ぐに延びる
シルクロードを
バスはひたすらに走り続けます。

切り開かれた道の両側は
ほとんど砂漠に近い
乾燥した土地です。
その広大な土地に
スプリンクラーによる散水が
施され、作物が耕作されています。

なだらかに横たわる山々は
殆どが
オリーブの山々です。

トルコがもし、もう少し降水量の多い
国であったとしたら
この国はもっと豊かで
もっと美しい国になっていただろうと
思われます。

それ故、地球温暖化の問題はこの国では
我々が漠然と抱いている不安感
などと違い
深刻、かつ切実な問題であるのだろうと
思われます。


かって、シルクロードを通って
東から西に旅した隊商たちの宿
キャラバンサライ跡。

「トルコ絨毯の店」

草木染めで美しく染め上げられたシルクの糸

絨毯屋さんの庭。
北国の初夏を思わせる、さわやかな青空が広がり
ポプラの葉をきらめかせて、心地よい風が吹き抜けて
行きます。

糸を草木染めする染小屋

車窓から見えた黄色の花の正体。
流れるように通り過ぎる車窓の風景では
なかなか確認できないものが
数多くあるものです。