パムッカレからコンヤへ

バスの車窓から大陸を横断する列車を見ました。手前は小麦畑

紫はラベンダー畑。 白い部分は芥子の花畑です。

この日のこの入道雲が
この旅で唯一の
雨の記憶を刻んでくれた
雲でした。
しかしそれもコンヤに向かう
バスの410キロ約5時間30分
の中での出来事で、
コンヤのメブラーナ博物館、
インジェ・ミナーレ神学校の観光が
始まる頃には雨はすっかり上がり
すこし、しっとりとした
洗われたような空気は
実に爽やかでありました。

インジェ・ミナーレ神学校跡。
現在は博物館になっています。

メブラーナ博物館

メブラーナ博物館入口

修行僧の部屋。部屋の中に置かれている
人形が当時の修行僧の生活ぶりを窺わせます。

美しいトルコブルーの塔がメブラーナ博物館の
シンボルです。ぐるぐる旋回しながら踊り
神と一体化することで有名なメブラーナ教の
始祖メブラーナの霊廟があったところで、
教団の修行の場であったそうです。
宗教活動が停止された現在は博物館として
存在しています。
旋舞は1年に1度、12月に1週間
観光行事として公開されるとの事です。

今夜泊る所はコンヤよ。とは現地ガイドさんのジョーク。

ホテルの窓からのぞくコンヤの朝の風景。(コンヤ・デデマンホテル)

1077年、ルーム・セルジューク朝が首都をイズニックから
コンヤに移した後、カイクバード1世時代、多くの芸術家、建築家
イスラーム関係の科学者が東方から集められ、
文化の花が開いた所とされます。
現在、市内に残っている神学校や遺跡の多くはこの時代のもの(13世紀頃)
といわれます。

現在、各建物の屋根には完璧にソーラーシステムが整えられています。
燃料はガスに限られ、トラックは夜間のみに運行されるという徹底ぶりが
トルコの美しい空を実現させているようです。
コンヤの町の家並み、遠いジャーミィの白い塔に朝日が注ぎ、
今日の楽しい旅を予感させます。