寒さに頬を紅く染めた赤子が
梅の枝に手を伸ばそうとしている古びた写真がある。
赤子を胸に抱いているのは
27歳の父親。
今年もJ氏と連れ立って二人で梅の里を訪ねてみた。
春を告げる喜びに、花は輝いていのに
何故
梅の花は過越しを思わせるのだろう。
それとも過去に拘泥する年になってしまったということだろうか。
梅 (1)