それからさらに半月後、 とうとう私はJ氏に車を止めてもらった。 身の丈1M程の木彫りの船長さん?が道を背に フェンスに縛られて水田を眺めていた。 彼の顔を正面から見るためには、 柵を乗り越えて水田の中に立たなくてはならない。 少なくとも道行く人たちの為に彼が居るのではなさそうだ。