秩父ふれあい牧場編
8月も末の高原牧場に
秋風が立ち始めていました。
人も動物も何処かに姿を消し
ガランとして静かな牧場です。
ここで美味しいソフトクリームを
食べようと思っていたのに、
「土日だけ開いています」との張り紙。
置き忘れられたような風鈴だけが
チリチリと風に鳴っています。
さて、これだけ誰もいないと
誰が何にふれあうのかさっぱり解らなくなってしまうのです。
去りゆく夏を惜しむ蝉の声。
忍び寄る秋を迎える虫の声。
そうか、秋。
秋なら葡萄の実が熟したかもしれない。
気を取り直して私たちは山を下り、長瀞の近くの葡萄園を訪れてみました。
「巨砲ですか〜。巨砲なら後1週間というところですね。」
「そーですか、じゃあ、出直します。」
あ〜あ何て中途半端で淋しい季節なんだろう。