荒川の入日

ぱりぱりと音のするような硬質な空気の中に
磨かれた鏡のような太陽が沈んでいく。
白鳥や荒川のせせらぎや、冬枯れの梢を渡る
風の歌を銀色の糸車が紡ぐ。