光の声
誰かが私を呼んでいるわ。
小鳥のお喋りともちがう、 窓打つ風の音でもない もっと優しく懐かしい声。
私、知っている! だって私はそこからやって来たのだもの。 「綿の国星」の光の声。 だけど、大丈夫よ。 私は何処にも行かないから。 ここに居るから。 ここに眠ってしまうから。