やがて、木立の向こうに
「百畳敷き」の巨岩の
そそり立つ姿が現れ
そこが目指す
「日本水」の源流です。
岩の裂け目から
流れ出るこの水は
どんな日照りの日も
枯れることなく
風布川に流れ落ち
玉淀となり長瀞になるのだそうです。

さすがに真冬の
こんな日は
すれ違う人も無く
もし、足を滑らせて
谷底に落ちたとしたら
深く積もった枯葉が
やさしく体を受け止めて
くれるか、
ゴツゴツした
岩に頭を打ち付けて
大怪我をするかは
その時の運次第と
いったところです。

南無、観世音。
お水を頂戴に上がりました。

山百合もカタクリも無き
冬枯れの山懐に岩清水汲む  (風うさぎ)

そのー3