さらば、夏の日よ。

季節渡りの糸紡ぎが夏の日から紡いだ糸は
緑の糸だったろうか
青い糸だったろうか
それとも、太陽のコロナが飛ばす
輝く銀の糸だったろうか。

さらば、夏の日よ
さらば、少年よ。
遠い空のかなたから少年を呼ぶ声がする。
私の夢と彼の夢が交錯した
束の間の時の記憶よ。