箱根ガラスの森

秋の陽を受けて
不思議な煌めきを放つ森。
無機質な人工のガラスが
自然の光や風景の中で
命を得て
輝きだす。

少し西に傾いた秋の陽が、
箱根の森のガラスの木々に
燦然ときらびやかな華を咲かせていました。
花園に誘われる蝶のように
人工と自然のこの奇妙な調和の中に
私たちは迷い込み、輝きを追ってうらうらと彷徨い
時々、石畳にけつまづいて転びそうになるのでした。

「アドリア海の波」